Salone del Mobile.Milano 2025 での、「ナガノインテリア」ブースデザイン。

Booth design for NAGANO INTERIOR at Salone del Mobile.Milano 2025.
For this exhibition, we transformed NAGANO INTERIOR’s long-standing philosophy of material and structure into a spatial experience through the lens of CMF (Color / Material / Finish).

Elements that normally exist as isolated “points” — chair frames, upholstered seat pads, wood tones — were re-edited as floating components, released from gravity and reorganized into a new visual narrative.
Our intention was not to “display chairs,” but to create chairs that converse with the space.

今回の展示では、ナガノインテリアが大切にしてきた“素材と構造”を、CMF（Color / Material / Finish） を軸に空間へと置き換え、
椅子のフレームや座面の張地、木部のトーンなど、本来は「点」で存在する要素を“空中に漂う構成物”として再編集。
分解された椅子が重力から解放され、素材そのものが語り始めるような、
“展示される椅子”ではなく“空間と対話する椅子”を目指しました。

上部には、
片側面には多様な「座面の張地」が美しく連なるレイヤーを、
もう一側面には、多様な樹種と塗装による「脚フレーム」の構造をグラフィカルに並べ、
訪れた人が自然と「多くの仕上げ」と“家具の仕組み”へ視線を誘われる設計としています。

見て、近づいて、気づく──。静かに立ち上がる存在感を意図しました。

会場中央には高さ5mのR壁を配置し、展示全体を一つの区分されない空間として感じさせている。